相続時に、自筆遺言での銀行預金の解約手続きができない? ①

自筆遺言を書かれた方が亡くなられると、相続人は家庭裁判所にて検認手続きを行い、有効な書面とします。ただ、検認付の自筆遺言を銀行に持参しても、銀行はほとんどの場合、他の相続人の印鑑をもらってきてくださいということで、預金の…

相続放棄を全員がしたら、その後の財産の行方は?

相続人が相続放棄をした場合は、はじめから相続人ではなかったものとみなします。 仮に、3人のうちの 1人が相続放棄をすると、残りの 2人で財産(債務)を承継することになります。では、相続人全員が放棄したり、もともと相続人 …

遺産分割後に新たな財産が見つかった場合、どうするか

当協会にて業務を進めていく中で相続人が認識していなかった財産が見つかることがあります。所得税準確定申告の還付金、生命保険の入院給付金、少額の預貯金口座などのケースから、遠方の金融機関の高額な定期預金計上漏れなどです。 こ…

相続税の申告後、相続税調査が入りやすいケース

以前にもブログに載せましたが、相続税の税務調査は全体の 3割程度が対象となっております。それでは、どのような人に対して調査が入るのでしょうか。 1つに、故人の預金口座から多額の現金などの引き出しが多くあるケースがあげられ…

相続のもめごとの要因 ~ 相続人の間の情報の格差

ちょっとした気持ちのすれ違いから相続のもめごとは起こります。 先日こんな相談がありました。亡くなられたのは 80代のお父様。相続人は、お母様と、2世帯で同居している長男の Aさん、嫁に出ている長女の Bさん。 お母様は、…

隠し子(婚外子・非嫡出子)の存在を確かめるには

当ブログで以前にも書いている「婚外子」についてです。 生前から知らされていれば心の準備はできていますが、「葬儀のときに初めて知った」というケースもまれにあります。では、どうやって隠し子の存在を確認すればいいのでしょうか。…

相続税申告の中で、相続税調査・修正申告の割合?

相続税の申告をすると、その後に税務調査が入ることがあります。 相続税調査については、「国税局及び税務署で収集した資料情報を基に、申告額が過少であると想定されるものや、申告義務があるにもかかわらず無申告となっていることが想…

義父の介護をしていた嫁は、遺産をもらえないの?

先日、こんなご相談がありました。 依頼者の Aさんには、90才近くのお父様がいますが、10年ほど前から、少ししゃべることはできるのですが、ほとんど寝たきりの状態になっているとのことでした。身の回りの世話はAさんのお嫁さん…

故人名義の預金が、分割協議のないまま引き出されている?

ご家族が亡くなった場合に、死亡したことを金融機関に報告すると、故人名義の預貯金口座は凍結されてしまい、相続人が自由に引き出すことができなくなります。 先日あった相談は、数年前に亡くなられた方の銀行預金が未分割で、死亡日現…

遺言書作成時、遺言執行者を指定することが重要!

公正証書遺言を作成する場合、遺言内容を具体的に実現するための責任者である遺言執行者を、遺言書の中で指定する場合が多いのですが、自筆遺言の場合は、法律の専門家ではない一般の皆さん方が遺言書を作成するので、遺言執行者を指定し…