相続放棄 ~ 相続人でなかった兄弟姉妹へ債務が相続されるケース

Aさんには、3人の子どもがいました。 次男が、サラ金などで借金を重ねた末に交通事故で急になくなりました。次男はまだ独身でしたので、法定相続人は、第 1順位の子どもはいないので第 2順位の親である Aさん夫婦です。そこで、…

遺産分割 ~ 贈与していたことが原因でもめる? 特別受益に注意!

生前相談にて、「将来もめないために不動産を贈与しておきたい」と相談を受ける場合があります。生前に両親から長男などへ自宅不動産や自社株など大事な資産を、跡継ぎの長男に生前贈与しておけば、相続時は贈与されているので、残った財…

遺産分割 ~ 祖父より同居の長男が先に亡くなり、もめる

自宅ほか、複数の不動産を保有している祖父は、長男夫婦・孫 2人と暮らしていました。祖父の相続財産は特に自宅の評価額が高く、生前から祖父は自宅を長男夫婦に相続すると口頭で話しており、長女と次女も了解していました。 ところが…

遺産分割 ~ 先祖代々の不動産の相続でもめないために

地方の田舎で、先祖代々の農地・宅地など複数不動産を相続する場合、今の時代でも親と同居の長男が中心に相続する場合が多いのではと思います。 私の実家でもそうですが、不動産は先祖の預かり物という考えで、長男は不動産をもらうとい…

相続税申告 ~ 小規模宅地等の特例あり申告せず → 後日申告漏れの指摘

知り合いの話をそのまま鵜呑みしに、相続税の申告漏れとなった事例です。 Aさんの父は、自宅不動産と預金を財産に残し死亡されました。法定相続人は長男の Aさんと長女、次女の計 3名。相続税の基礎控除は、 3,000万 + 法…

相続税申告 ~ 契約者変更された生命保険

たとえば「契約者(保険料負担者):親」「被保険者:子」「死亡保険金受取人:親」「満期保険金受取人:親」という契約形態の養老保険(貯蓄保険)、すなわち子の名前を借りて貯蓄保険を親がかけたようなケースですが、親の死亡時に、そ…

相続税申告 ~ 税務署は生命保険の一定額以上の保険金・年金は支払い調書で把握

死亡保険金や貯蓄保険の満期金が 100万円を越える場合、税務署に保険会社は支払調書を提出します。また年金の場合、年間の年金の受取額が 20万円を超える場合、保険会社は同様に税務署に支払い調書を提出します。 支払い調書に記…

遺産分割協議成立後に認知による新たな相続人が発生した場合

一旦遺産分割協議が成立した後に、認知によって新たな相続人が発生し、その方が遺産分割を請求してきたとしても、すでに成立した遺産分割協議は有効のままとなります。新たな相続人は、他の相続人に対して分割方法についての見直し要求は…

相続税申告 ~ 相続人間で、別々に申告をすることはできるか?

本来、法定相続人数に応じた基礎控除額を超える相続財産がある場合、相続税申告をしないといけません。以前、ご兄弟が相続人で弟さんが相談に来られました。聞くところによると、明らかに相続税申告対象にもかかわらず、兄は申告しないと…

相続税申告 ~ 損害賠償請求権は相続財産か?

交通事故などで被害者の死亡による損害賠償請求権が相続の対象となるかについて、判例は受傷の瞬間に被害者に損害賠償請求権が発生し、それが被害者の死亡によって相続人に承継されるとしています(大判 T15.2.16)。 ただし、…