相続ワンポイントメモ

【公正証書遺言】公証人の出張による作成

公正証書遺言の相談がありました。遺言を書くお父さんは病気で入院中で、意思能力はあるが自分で動けないとのことです。 このような場合、公証人が遺言者の自宅又は病院等へ出張して遺言書を作成することも可能です。ただ、公証人役場へ…

教育資金の 1,500万贈与は有効か? 

今年の税制改正で、教育資金の 1,500万の一括贈与が決まりました。当協会を通して、相続手続きをした方などからも相談をいただく事があります。下記に重要なメリット・デメリットをまとめてみました。 メリット ① もともと祖父…

生命保険金は、遺産分割の対象となりますか?

結論から言うと、死亡保険金は遺産分割対象にはなりません。相続対象の保険契約で、死亡保険受取人として受け取った保険金は、その方のものとなります。 相続財産となる保険契約例 契約者:夫 被保険者:夫 死亡保険金受取人:妻、あ…

【税制改正】小規模宅地の評価減、適用面積拡大

亡くなられた方が住んでいたご自宅に、相続人が継続して居住するなど、所定の要件を満たしていれば、小規模宅地の評価減ということで、居住用の土地が一定の面積まで、8割評価減できる特例がありました。今年の税制改正で、8割評価減で…

配偶者の税額軽減があるからと言って、配偶者に多くの遺産を分けると 2次相続で子供に多額の相続税!

配偶者には相続税税額軽減措置があります。法定相続分または 1.6億円までの相続財産には相続税が課税されません。従って相続税を減少させるために、配偶者に多くの財産を持たせる方法がとられてきました。 しかし、その配偶者に相続…

昭和22年以前の家督相続の相談

既に亡くなられたひいおじいさん名義の土地に、父名義の自宅が建っていました。自宅の建て替えなど考えており、ひいおじいさん名義の土地を父名義に変更したいとのことです。(おじいさんも既に死亡) 名義変更するとなると、自宅土地を…

年金収入だけですが、準確定申告は必要ですか?

平成 23年より、年金収入が 400万以下で、かつ年金以外の所得が 20万以下の方は確定申告不要となりました。相続後 4か月以内が期限の準確定申告でも同様ですので、上記条件に当てはまれば準確定申告は不要となります。 しか…

もうすぐ亡くなりそうな方の事前対策相談

おじいさんが、急に倒れられ近いうちに亡くなるかもしれないとのことで、お孫さんから相続事前相談がありました。 現在、おじいさんはもうしゃべることもできず、意識不明状態とのこと。相続財産は御自宅と、相談者のお孫さんの自宅土地…

未分割財産の相続人は?

4年前に祖母(祖父は祖母が亡くなる数年前に死亡)が亡くなりました。現在、相続財産である祖母の預貯金 2,000万が未分割のままとなっています。祖母死亡時の相続人は子供 2名(父親、叔母)でした。その後、父親が 3年前にな…

相続手続きの期限は?

「相続手続き期限は死亡後 10か月ですか?」 と聞かれることがこれまでも何回かありました。10か月は相続税の申告期限ですので、相続税が基礎控除以内である相続税がかからない方は、10か月の期限は関係ありません。 参考までに…