わたしも必要?遺言書を遺す人が増えている理由

- 相続対策
そんな風に思ってはいませんか?遺言書へのその認識が後のトラブルのもとになってしまうかもしれません。
今回は、遺言書がどうして必要なのか、その重要性について解説していきます。
なぜ遺言書を書く人が増えているの?
年々、遺言書を書く人は少しずつですが増加傾向にあります。
その理由には以下のような背景があります。
『終活』を始める人が増えているから
『終活』という言葉は2009年~2010年ごろに広がり始めました。
自身の人生最期に向けての準備というとまだネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、
終活は自分らしく生きるために自身の人生と向き合う活動でもあります。
メディアで“相続”について取り上げられる機会が増えた
日本は世界でも有数の「高齢化社会」です。
そのため身近な問題としてテレビや新聞、ネットニュースでも「相続」の話題が頻繁に取り上げられるようになりました。
「相続トラブル」の増加についてもデータが報道されることで、世間の相続に対する関心もより高まっています。
家族構成の多様化による遺言書の必要性
近年、家族の在り方は様々で、相続の際、本当に財産を渡したい相手が相続人ではない場合もあります。
相続人ではない人にも財産を渡すことができるのが遺言書の大きなメリットでもあります。
◆再婚・ステップファミリー
・連れ後には相続権が無い ※遺言書あるいは養子縁組をすることで財産を相続することができる。
・前妻との子供、今の妻との子供それぞれいる場合 ※前妻との子供にも相続権があります。
◆事実婚・同性パートナー
・法律上の婚姻関係ではないため、相続の権利がない
※同性のパートナーシップ制度を利用していても、相続の権利は持つことができません。
◆子供がいない夫婦
・配偶者と兄弟姉妹が遺産分割協議をするのは心理的にも、手続きをするうえでも負担が大きい
◆単身世帯・親子二人暮らし
・親が亡くなった後、子供がすべての手続きを担うことに
※遺言書があれば、手続気がスムーズに進みます。
遺言書のメリットって?
ここまで遺言書を書く人が増えている背景をみてきて、遺言書の必要性が少し見えてきたかと思いますが
改めてそのメリットについてご紹介したいと思います。
相続トラブルを避けることができる
家庭裁判所に持ち込まれる「遺産分割調停事件」の件数は年々増加しています。
相続トラブルの原因は財産の多い少ないよりも、相続人同士の考え方や感情のすれ違いにあることが多いのです。
遺産分割を相続人にまかせてしまうと思わぬトラブルに発展することも。
実際のデータでも財産総額は5000万円以下の一般家庭で起きています。つまり、だれにでも起こりうる問題なのです。
自分の希望通りに財産を分けることができる
遺言書にはご自身の希望通りに財産の分割内容を記すことができます。
ご自身が大切にしてきた財産、亡くなった後にそれがどのように誰の手に渡るのか遺言書で決めておくと安心ですよね。
家族の心理的負担を減らすことができる
遺言書に書かれてある内容であれば「本人の意志だから」と相続人も納得しやすいのではないでしょうか。
親しい間柄だからこそ、遺産分割協議というのはなかなか大変なものです。
遺言書にすべての財産について書かれていれば、遺産分割協議の必要はほとんどありません。
「家族への想い」も残すことができる
上記で書いてきたことも家族への想いに繋がりますが、遺言書には遺された家族への感謝の気持ちやこれからのことなどメッセージとして残すこともできます。
遺言書を家族へのお手紙として活用するのも良いかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。
ここまで遺言書の必要性について様々な角度から見てきましたが、
自分自身のため、そして何よりも大切な家族のためにも遺言書の作成を検討してみてもいいかもしれませんね。
「遺言書作成」「終活」についてのご相談も無料で受け付けております。
些細な疑問やお悩みでも構いません。
相続手続サポート協会まで、お気軽にお問い合わせください。












