整腸剤は医療費控除の対象になる?風邪薬・花粉症薬・トローチも解説!

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- 相続ワンポイントメモ
「整腸剤や風邪薬、花粉症の薬って医療費控除の対象になるの?」
確定申告の時期になると、こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
この記事では、整腸剤をはじめとする市販薬の医療費控除の可否や、風邪薬・花粉症薬・トローチとの関係について、わかりやすく解説します。
医療費控除とは?
年間10万円以上の医療費で税金が戻ってくる制度
「医療費控除」とは、自分や家族のために支払った医療費が年間10万円(または所得の5%)を超えた場合、確定申告によって税金が一部戻ってくる制度です。
対象となる費用には、病院の診察代、処方された薬の費用、通院の交通費などが含まれます。
医療費控除は昨年1年間で支払った医療費が 10万を超えた額が所得控除の対象となります(所得 200万以上の人)。所得 200万未満の方は、所得 × 5%を超えた額が所得控除の対象です。
医療費控除の還付申告は 5年前までさかのぼりできます
確定申告をし忘れていた場合、前年以前の分でも 5年前までであれば、還付申告ができます。所得税だけでなく、住民税もさかのぼって還付されるので、使った医療費の額によってはちょっとしたお小遣いになるかもしれません。
整腸剤は医療費控除の対象になる?
病院で処方された整腸剤は対象!
病院で医師の診察を受けて処方された整腸剤(例:ラックビー、ミヤBMなど)は、医療費控除の対象になります。これらは治療の一環として使われるため、安心して申告できます。
市販の整腸剤は原則対象外
一方、ドラッグストアで購入した整腸剤(ビオフェルミン、ザ・ガードなど)は、基本的には医療費控除の対象外です。これは「治療のため」ではなく「健康維持目的」と見なされることが多いためです。
風邪薬・花粉症薬・トローチはどうなる?
風邪薬や花粉症の薬、トローチも、病院で処方された場合は医療費控除の対象になります。
市販薬でも条件次第で控除できる場合がある!
市販の風邪薬や花粉症薬、トローチでも、ある条件を満たせば「セルフメディケーション税制」の対象として控除が受けられます。
セルフメディケーション税制とは?
スイッチOTC薬なら市販薬も控除対象に!
セルフメディケーション税制は、一定の条件を満たすことで、市販薬でも控除が受けられる特例制度です。対象となる薬は「スイッチOTC医薬品」と呼ばれるもので、もともと処方薬だったものが市販化された薬を指します。
セルフメディケーション税制の利用条件
- 健康診断や予防接種などを受けていること
- スイッチOTC医薬品を年間12,000円以上購入していること
- 通常の医療費控除との併用は不可(どちらか一方を選ぶ)
医療費控除に含まれる薬・含まれない薬の例
薬の種類 | 医療費控除 | セルフメディケーション税制 |
---|---|---|
病院で処方された整腸剤 | ◯ 対象 | ー |
市販の整腸剤 | × 原則対象外 | ◯(対象薬に限る) |
市販の風邪薬・花粉症薬・トローチ | × 原則対象外 | ◯(対象薬に限る) |
サプリメントやビタミン剤 | × 対象外 | × 対象外 |
よくある質問
一般的な整腸剤は医療費控除の対象外ですが、スイッチOTC医薬品であり、条件を満たしていればセルフメディケーション税制の対象になることがあります。
パッケージに「セルフメディケーション税制対象」などと記載されていることが多いです。購入時のレシートにも対象の記載があることがあります。
整腸剤と医療費控除のまとめ
- 病院で処方された整腸剤は医療費控除の対象
- 市販薬は原則対象外だが、条件付きでセルフメディケーション税制の対象になる
- 風邪薬・花粉症薬・トローチも同様の扱い
税金の還付を受けるチャンスを逃さないためにも、日頃からレシートや領収書はきちんと保管しておきましょう。
相続や遺産整理と合わせて医療費控除の相談も可能です
当協会では、相続手続きや税務申告、医療費控除などに関するサポートも行っております。確定申告や医療費控除でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。