国債の相続手続きとは?必要書類や注意点をわかりやすく解説

  • 預貯金・証券の相続手続き
2025.04.06
  • 国債
  • 相続ワンポイントメモ

相続財産には現金や不動産だけでなく「国債」も含まれます。国債の相続には独自の手続きが必要で、事前に流れや必要書類を把握しておかないと、承継がスムーズに進まないことも。この記事では、国債を相続する際の基本知識から手続き方法、注意点までを詳しくご紹介します。大切な財産を正しく引き継ぐために、ぜひご一読ください。

国債も相続財産に含まれる

国債とは、国が発行する債券であり、安定した投資商品として広く利用されています。この国債も、故人が所有していた場合には当然ながら「相続財産」となります。一般的な預貯金とは違い、国債は相続人が現金化するか、そのまま保有を続けるかを選択できる場合があり、柔軟な対応が求められます。

国債の相続手続きの流れ

1. 相続人の確定と財産調査

まずは被相続人の戸籍を遡って、すべての相続人を確定させる必要があります。また、どの金融機関で国債を管理していたかを調査することも重要です。

2. 必要書類の準備

手続きには、次のような書類が必要となります。

  • 被相続人の死亡届受理証明書
  • 相続人全員の戸籍謄本
  • 印鑑証明書
  • 遺産分割協議書(単独名義にする場合)
  • 国債の保有証明書または取引明細書

金融機関ごとに若干異なる場合があるため、事前に確認しましょう。

3. 国債の名義変更または換金手続き

相続人は、国債を自分名義に変更して保有を続けるか、売却して現金化するかを選びます。売却を希望する場合は、指定の金融機関で償還または売却手続きが行われます。

国債の相続手続きにおける注意点

遺産分割協議が必要な場合

国債が複数の相続人で分割対象になる場合、原則として遺産分割協議が必要になります。協議書がないと、単独で名義変更や換金ができないケースも多いため注意しましょう。

相続税の申告も忘れずに

国債の評価額は相続税の対象となります。相続開始時点での評価額をもとに申告が必要となり、期限までに申告・納税を行わなければ、ペナルティが発生する可能性もあります。

相続後の国債の取り扱い方

国債を現金化するメリット・デメリット

現金化すれば他の相続財産と合わせて公平に分配しやすくなりますが、国債の市場価格によっては売却時に元本割れのリスクがある点に注意が必要です。

国債を保有し続ける場合のポイント

名義変更後も満期まで保有でき、満期時に元本と利息を受け取ることが可能です。ただし、将来的な税務上の取り扱いや、相続人間での管理負担についても考慮しましょう。

まとめ:国債の相続は正確な手続きがカギ

国債の相続は、現金や不動産とは異なる独自の手続きや注意点があります。相続人同士のトラブルを避けるためにも、正確な手続きと事前準備が重要です。不安な場合や手続きに時間が取れない場合は、相続に詳しい専門家に早めに相談することをおすすめします。

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