遺言・後見

遺言作成時の遺言執行者とは?

前回説明したように、自筆遺言の検認手続きをしていても、遺言執行者が指定されていないと、金融機関は名義変更の手続きをしてくれません。(指定されていると、執行者が相続人代表として、単独で預金の解約手続きを進められます) つま…

自筆遺言の検認手続きをしたから、法的に有効になるわけでない!

自筆遺言は、開封する前に家庭裁判所に申請し、検認手続きをしないと有効な遺言となりません。検認手続きの前に勝手に開封してしまうと、遺言書が無効になることはないのですが、5万以下の過料に処せられます。(刑罰の罰金でなく、行政…

遺言で指定した財産受取人が先に死亡した場合

相続発生後に遺言が見つかった場合で、その遺書に書かれている財産の受取人の一人がすでに死亡していたらどうなるのでしょうか? 仮に、遺言書を書いたのが父の Aさん、財産受取人となっていたのが子どもの Bさん(すでに死亡)とし…

遺言書で遺言執行者を指定するメリット

遺言とセットでよく耳にする言葉に「遺言執行者」がありますが、そもそも何をする人なのでしょうか。 簡潔に言えば、「遺言執行者とは遺言に書かれている内容を、そのとおりに実行する人」ということになります。遺言を書く場合には必ず…

相続時に、自筆遺言での銀行預金の解約手続きができない? ②

前回、自筆遺言の場合、家庭裁判所で検認を受け、その遺言に遺言執行者が指定されている場合に、銀行ははじめてその遺言書のみで相続時の解約手続きをしてくれると書きました。 今回、例外が発生しました。遺言執行者が指定された自筆遺…

相続時に、自筆遺言での銀行預金の解約手続きができない? ①

自筆遺言を書かれた方が亡くなられると、相続人は家庭裁判所にて検認手続きを行い、有効な書面とします。ただ、検認付の自筆遺言を銀行に持参しても、銀行はほとんどの場合、他の相続人の印鑑をもらってきてくださいということで、預金の…

遺言書作成時、遺言執行者を指定することが重要!

公正証書遺言を作成する場合、遺言内容を具体的に実現するための責任者である遺言執行者を、遺言書の中で指定する場合が多いのですが、自筆遺言の場合は、法律の専門家ではない一般の皆さん方が遺言書を作成するので、遺言執行者を指定し…

エンディングノートと遺言書

先日、葬儀社さんのイベントで相続の個別相談のお手伝いをしてきました。葬儀関係のセミナー時、エンディングノートを無料配布したのですが、ものすごい人気ぶりでセミナー終了後、数名の方が「エンディングノートは残っていませんか」と…

遺言書は開封してしまったら、無効?

通常自宅で発見される「自筆遺言書」の保管者またはこれを発見した相続人は、遅滞なく家庭裁判所へ提出して、「検認」を受けなくてはなりません。 検認とは、相続人に対して遺言の存在およびその内容を知らせるとともに、偽造・変造を防…

遺言書で遺言執行者を指定

遺言書で遺言執行者に指定された方は、相続人の代表として、預貯金や不動産の手続きなど、遺言書に書かれた内容を実現するための一切の権限を持つことになります。 例えば、子ども同士が相続でもめそうな場合、親は遺言書を作成し、遺言…