建更のデメリットとは?相続税申告で注意すべき建物更生共済の落とし穴

- 相続税申告
2025.04.19
- 相続ワンポイントメモ
火災などに備えるために多くの方が加入している「建物更生共済(建更)」。しかし、相続税の申告時に意外な落とし穴があるのをご存知でしょうか?今回は建更の基本から、相続時に発生しうるデメリットまで、わかりやすくご紹介します。
目次
建更とは?建物更生共済の基本を理解しよう
建物更生共済(通称「建更」)は、火災や自然災害による建物の損害に備えるための共済保険です。長期間にわたり保障が続き、共済期間満了時には満期共済金が支払われる仕組みとなっています。
建更のメリットとは?
長期間の保障が受けられる
一度加入すれば、建物の老朽化などに関係なく長期にわたり保障が継続されます。
満期共済金が受け取れる
共済期間終了後には、積み立てた共済掛金の一部または全部が満期共済金として戻ってきます。
建更のデメリットとは?
相続税の課税対象になる
満期共済金の受取権利が発生している場合、その権利自体が「相続財産」とみなされ、相続税の課税対象になります。
課税漏れリスクがある
建更の存在を相続人が知らない場合、申告漏れを引き起こし、後にペナルティ(加算税・延滞税)が発生するリスクも。
査定や手続きが複雑になる可能性
建更特有の契約内容や受取条件により、財産評価や申告方法が複雑になりがちです。
相続時に注意したい建更の扱い
契約内容を事前に確認しておこう
建更契約書を見直し、満期共済金の有無や受取権利の状況を確認しておくことが大切です。
専門家に相談するのが安心
相続税申告に不安がある場合は、税理士などの専門家に相談することでリスクを回避できます。
まとめ
建物更生共済(建更)は便利な保障制度ですが、相続時には思わぬデメリットを招くこともあります。相続税申告の漏れを防ぐためにも、建更に関する正しい知識と事前準備が欠かせません。心配な方は、専門家への早めのご相談をおすすめします。
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