相続ワンポイントメモ

中小企業オーナー等注意! H28年 3月確定申告で、財産債務調書の提出が義務化

平成 27年 3月の確定申告までは、「財産債務の明細書」という名称で、所得 2,000万超の人は財産債務の明細を提出するという所得税法の規定がありました。ただ、実際には罰則規定もないので提出者が対象者の半分にも満たない状…

相続税申告 ③ ~ 分割不要の保険金を兄弟で分けると贈与税!

生命保険金は、遺産分割不要財産で保険金受取人の固有財産です。相続人固有の財産を他の相続人と分割し贈与税がかかってきたという事例です。 たとえば、自宅不動産 2,000万、預貯金 500万、合計 2,500万の相続財産があ…

社長の自社株の相続対策 ② ~ 贈与を避けた方がよい場合とは

前回、自社株対策として社長から後継者に贈与をするか、譲渡をするか判断する視点を目先の税でなく、資産承継という観点から判断する必要性について書きました。 今回は自社株の贈与を避けた方がよい場合について考えてみました。 贈与…

社長の自社株の相続対策 ~ 贈与か譲渡か?

事業をやられている社長から、自社株対策(非上場の中小企業)の相談を受ける時があります。自社株の移動は、大きく分けると下記3つしかありません。 生前に贈与 譲渡(対価をもらい売却) 相続 相続となり、相続人の間で自社株の分…

相続後の資産を守る ~ 預金は安全資産か?

相続後の金融資産の運用の中で、最も多いのは銀行の定期預金にしているケースでしょう。銀行がつぶれない限り、元本が保証されているし、つぶれても 1,000万までは預金保険機構という第 3者機構が保証してくれます。 最近までの…

相続後の資産を守る ~ 分散投資!

相続された財産について、お客さんから相談を受けるケースがあります。多くの場合、銀行・証券会社や保険会社からの提案をされ、判断がつかずに相談されます。 例えば、金融機関から投資信託を提案されるケース。具体的には、毎月分配型…

相続税申告期限 10か月と不動産登記期限の誤解

相続税申告の期限は、死亡後 10か月以内となっていますが、不動産登記の期限も 10か月以内だと間違えて相談にみえる方がこれまでも何回もありました。一般の方はよく間違えてしまうのですが、不動産登記の期限はありません。登記法…

相続税申告相談 ~ 相続開始前 3年以内の不動産贈与

相続税申告依頼をいただき、担当税理士とお客さんが打ち合わせしているときの話です。通常、贈与税額控除という相続開始前 3年以内の贈与があると、相続財産となってしまうため、過去 3年の通帳の動きを税理士はチェックします。(税…

【相続増税時期】平成27年1月 ~ の意味勘違い!

最近、相談に来られる方でたまに間違えているのが、平成 27年 1月から始まる相続増税となる時期の意味を勘違いしているケースです。 今日も無料相談に来社されたお客さんが、「今年中に相続税申告をしておかないと、税金をたくさん…

相続と生命保険 ② ~ 争い防止のための間違った生命保険の契約形態

実家と預金を、子供3名で相続する場合の争い防止対策 実家で同居している長男が相続、子供同士の仲があまりよくない、全体の財産に占める不動産評価の割合が高く、預金が少ないというケースで説明します。(もめるケースの典型ですが……