争続争い

民事信託 ① ~ 信託を使った承継の可能性

信託法という法律が平成 18年に改正され、平成 19年より施行されています。この法律に基づき信託契約をつくり実行することで、従来の民法(遺言、後見制度他)のもとで、やれなかった問題を民事信託の活用で解決できるようになりま…

相続税申告 ⑤ ~ 争って未分割で申告時、申告期限後 3年以内の分割見込書を提出

相続税申告にて、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例の適用を受け、相続税を少なくする手段は、もっともよく利用される方法です。しかしながら、この 2つの制度は、相続開始から 10ヶ月以内に遺産分割が確定し、期限内申告した場…

家庭裁判所に持ちこまれた相続争いの相談件数

最高裁判所が公表している司法統計によれば、平成 24年に家庭裁判所に寄せられた相続関係の相談件数は 17万 4,494件となっており、増加傾向とのこと。日本の年間死亡者数は 127万人(H25年中死亡者)なので、亡くなっ…

死亡後の相続対策 ④ ~ 相続人の間の情報共有が円満相続の秘訣

円満に相続の遺産分割協議をまとめるための大きなポイントが、相続人間の情報共有です。 例えば、亡くなった親と同居する長男主導で遺産分割協議書が作成され、充分な説明もないまま、いきなり遺産分割協議書・署名押印の依頼文書を司法…

年齢の順に亡くなるとは限らず ~ 父が長男より先に死亡し、もめそうになった例

過去に実際あった例ですが、長男が父より先に死亡、その後父が死亡後、相続争いでもめそうになった例がありました。父には自宅不動産と預貯金の財産がありました。父が先に亡くなっていれば、相続人は子供 2名(父と同居の長男、嫁に出…

家督相続でもめそうになった相続税申告

相続でもめる原因で多いのは、家督相続を主張する長男と法定相続分を主張する次男(長女)のケースです。昭和 22年までは、法律で家督相続が決められており、長男がすべての財産を相続していました。 戦後、欧米の法律が持ち込まれ、…