家庭裁判所に持ちこまれた相続争いの相談件数

2015年09月12日

最高裁判所が公表している司法統計によれば、平成 24年に家庭裁判所に寄せられた相続関係の相談件数は 17万 4,494件となっており、増加傾向とのこと。日本の年間死亡者数は 127万人(H25年中死亡者)なので、亡くなった件数に対し、家庭裁判所の相談件数は 13.7%となっています。(争いの相談が中心と推察される)そして、遺産分割事件(調停申し立てが受理された件数)は 15,286件となっており、そのうち 70%が遺産総額 5,000万以下となっています。

上記データーから読み取れること
① 家裁に持ち込まれる争いの相談件数の多さです。家裁に持ち込まれない相続争いも同じぐらいあると予測すると、25% 〜 30%近い割合で相続争いが起こっているとも推察できます。

② 争いは、財産が多いから起こるのでなく、財産が少ない方にも多いということです。