先日、葬儀社さんのイベントで相続の個別相談のお手伝いをしてきました。葬儀関係のセミナー時、エンディングノートを無料配布したのですが、ものすごい人気ぶりでセミナー終了後、数名の方が「エンディングノートは残っていませんか」と尋ねてこられました。
少し気になったのは、「遺言」と「エンディングノート」を同様のものと考えられている方がいらっしゃったことです。
「エンディングノート」は、あくまでも生前の記録や、財産の一覧、葬儀や供養の方法を伝えるものです。家族への想いを綴ることで、遺された家族に対してスムーズな引継ぎをする効果はありますが、「遺言」のような遺産分割に関する法的な効力はありません。
どこに何があるかを明確にすることや、普段は言えなかった想いが伝えられるという点では、素晴らしいものとは思いますが、その効力を十分に知ったうえで、活用することが大切かもしれません。