相続税申告 ~ 相続開始前 3年以内の贈与財産の加算

2014年01月14日

相続開始前 3年以内の贈与は、ご存知の通り、贈与が行われていても相続財産にとりこまれ、相続税の対象となります。では、質問です。下記は相続税申告相談での実際の質問例です。

3年以内に 110万の基礎控除の範囲内で行った贈与は、その対象になるのでしょうか?
贈与税がかかろうが、かからなかろうが、加算の対象です。
3年以内に贈与税がかかる贈与をしていて、贈与税の申告をしていなかった場合、贈与税申告をさかのぼってやらずに、3年以内の贈与分の加算をして相続税申告をすればよいのでしょうか?
贈与税申告をさかのぼって行う必要があります。死亡した年に贈与を相続人に行っていた場合に限り、贈与税申告は不要となっています。
孫に 3年以内の贈与を行っていた場合は、3年以内加算の対象ですか?
相続人以外への贈与は、贈与加算の対象外です。ですので、死亡直前での贈与による相続税対策は、相続人ではない孫も含めて検討すると、1世代飛び越した贈与ともなり効果が大きいといえます。