相続税申告

相続税申告 ~ 小規模宅地等の特例あり申告せず → 後日申告漏れの指摘

知り合いの話をそのまま鵜呑みしに、相続税の申告漏れとなった事例です。 Aさんの父は、自宅不動産と預金を財産に残し死亡されました。法定相続人は長男の Aさんと長女、次女の計 3名。相続税の基礎控除は、 3,000万 + 法…

相続税申告 ~ 契約者変更された生命保険

たとえば「契約者(保険料負担者):親」「被保険者:子」「死亡保険金受取人:親」「満期保険金受取人:親」という契約形態の養老保険(貯蓄保険)、すなわち子の名前を借りて貯蓄保険を親がかけたようなケースですが、親の死亡時に、そ…

相続税申告 ~ 税務署は生命保険の一定額以上の保険金・年金は支払い調書で把握

死亡保険金や貯蓄保険の満期金が 100万円を越える場合、税務署に保険会社は支払調書を提出します。また年金の場合、年間の年金の受取額が 20万円を超える場合、保険会社は同様に税務署に支払い調書を提出します。 支払い調書に記…

相続税申告 ~ 相続人間で、別々に申告をすることはできるか?

本来、法定相続人数に応じた基礎控除額を超える相続財産がある場合、相続税申告をしないといけません。以前、ご兄弟が相続人で弟さんが相談に来られました。聞くところによると、明らかに相続税申告対象にもかかわらず、兄は申告しないと…

相続税申告 ~ 損害賠償請求権は相続財産か?

交通事故などで被害者の死亡による損害賠償請求権が相続の対象となるかについて、判例は受傷の瞬間に被害者に損害賠償請求権が発生し、それが被害者の死亡によって相続人に承継されるとしています(大判 T15.2.16)。 ただし、…

相続税申告 ⑦ ~ 相続税が 0だから、相続税申告不要は間違い

相続税の申告では、配偶者の税額軽減や、自宅などの土地の小規模宅地の評価減などの制度を使うことで、相続財産が非課税限度額以内におさまり、相続税の税金がかからない場合があります。 たまに、相談に来られる方の中にも誤解されてい…

相続税申告 ⑥ ~ 申告漏れがおきやすい財産

名義預金 相続財産から漏れやすく、税務調査でよく問題になるのは名義預金です。亡くなった親御さんのお金で、子供や孫が知らないうちに、作られていた銀行預金や貯蓄保険などです。 貸付金 以前ありましたが、相続税申告案件で知人へ…

相続税申告 ⑤ ~ 争って未分割で申告時、申告期限後 3年以内の分割見込書を提出

相続税申告にて、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例の適用を受け、相続税を少なくする手段は、もっともよく利用される方法です。しかしながら、この 2つの制度は、相続開始から 10ヶ月以内に遺産分割が確定し、期限内申告した場…

相続税申告 ④ ~ 老人ホームで亡くなった場合、小規模宅地の特例は使えるか?

一定の要件を満たす場合、自宅敷地について小規模宅地等の特例(特定居住用)適用を受けられます。では、老人ホームへの入所はどうなるでしょうか? 次の要件を満たす場合、特例の適用を受けることができます。 ① 要介護認定または要…

相続税申告 ③ ~ 分割不要の保険金を兄弟で分けると贈与税!

生命保険金は、遺産分割不要財産で保険金受取人の固有財産です。相続人固有の財産を他の相続人と分割し贈与税がかかってきたという事例です。 たとえば、自宅不動産 2,000万、預貯金 500万、合計 2,500万の相続財産があ…