もうすぐ亡くなりそうな方の事前対策相談

2013年03月17日

おじいさんが、急に倒れられ近いうちに亡くなるかもしれないとのことで、お孫さんから相続事前相談がありました。

現在、おじいさんはもうしゃべることもできず、意識不明状態とのこと。相続財産は御自宅と、相談者のお孫さんの自宅土地と預貯金少々でした。相続税は基礎控除の範囲内でかからず。

おじいさんが元気な頃、お父さんを亡くしたかわいい孫に、おじいさんの土地をあげ、そこに孫が自分で家を新築していました。ただ、おじいさんの土地を孫にあげたというのは口約束だけで、遺言もなく、贈与もしておりませんでした。その後、おじいさんが倒れ、意識不明になり相談にこられました。

相続人はおじいさんの子供である父の兄弟と父の代襲者であるお孫さんでした。主な相続財産はおじいさんの実家と孫が住んでいる土地なので、相続時に遺産分割にて問題になる可能性がありました。

ただ、今となってはおじいさんは寝たきりで意思能力もないので、遺言や贈与など法的契約を行えず、おじいさんの預金を動かすこともできません。(現実には、違法ですがキャッシュカードで親族が引き出す場合があるかもしれません。)

その事をお伝えしましたが、肩を落とされ帰られました。相談を受けた者として、もう少し早く相談に来てくれたらと思うとともに、無力感を感じる相談となりました。