先日、お父様が亡くなられた 50過ぎの娘さんから、不動産・預貯金の名義変更などの相続手続きを依頼されました。相続財産を確認していると、すでに 25年前に亡くなっている祖父の土地がまだ未分割となっていました。
お聞きしたところ、「祖父の相続時にもめ、遺産分割協議がまとまらず、そのままになっている。固定資産税は、本家である父のところに相続人代表として納付書が送られてきており、途中まで支払っていたが何年か前から滞納となっている。最近、司法書士に相続人の数を調べてもらったところ、既に相続人が 20数人になっており、手続きは難しいといわれた」との事。
未分割の不動産は 100坪程度で時価にして、2千数百万の土地である。未分割の財産額が少なく、よく言われるように、分割して相続人それぞれにはんこ代も出ないようだと、現実には分割は進まない場合が多い。
今回のケースは 1名あたり平均 100万程度の相続分があるので、時間はかかるが分割協議ができる可能性も全くないわけではないと話す。(以前、当協会の専門家が、同じぐらいの相続人数の未分割財産の分割協議を何年かかかり、まとめたこともあり)
いずれにしても、相続時に未分割のままにし年数が経過すると、今回のように相続人が増え、ますます分割協議を難しくしていきます。