遺産相続時にトラブルが起こる事例
①遺産の内容に不動産が含まれているケース:相続人の一人が不動産を取得するとなった場合、残りの相続人への代償金の支払い金額をどうするのかで揉める場合があります。また逆に、誰も不動産を取得したくない場合にも、どうやって売却して分けるかということで争いが発生する可能性があります。
②誰かが遺産を隠している・隠れて生前贈与を受けていたケース:一部の相続人が偏って財産を取得していたことが発覚すると、後々他の相続人から遺留分を請求されたり、分割のやり直しを求められる可能性があります。
③被相続人に隠し子等今の家族とは無関係な相続人がいきなり現れたケース:相続手続のために戸籍を取ってみて初めて他の相続人がいたことを知る場合も少なくありません。会ったことも連絡先も分からず手続きが難航する可能性が高くなります。
遺産相続トラブルの対処方法
①生前から相続人を交えて話し合う:生前から、誰に何を相続してほしいかを明言して、全員が認識・納得をしていればトラブルになることは防げるでしょう。
②遺産内容を明らかにしておく:生前に話し合いをするのには抵抗がある場合にも、財産目録を作成するなどして遺産内容を明確にし、死後相続人が見つけやすい場所に保管しておくことで「もっと他に遺産があるかもしれない」という不安を取り除くことが出来ます。
③今の家族に相続人となる者を隠さず伝えておく:生前に本人から告げられていれば、死後の遺産分割にもある程度冷静に臨むことができるものです。
④遺言を遺しておく:遺言によって誰に相続させるかが決まっていたら、トラブルを防ぐことができますし、遺言書を用いて相続手続きを進めることが出来ます。遺言書に不備があった場合には、失効になる場合もあるため、何を誰に相続させるか明確に決まっており確実に遺したい場合には公正証書遺言がお勧めです。ただし、遺言の内容による遺産相続トラブルを避けたい場合には、遺言の内容にも注意が必要です。
遺産トラブルや生前対策について不安がある方は、是非一度ご相談ください。