相続後の金融資産の運用の中で、最も多いのは銀行の定期預金にしているケースでしょう。銀行がつぶれない限り、元本が保証されているし、つぶれても 1,000万までは預金保険機構という第 3者機構が保証してくれます。
最近までのデフレの時代には、定期預金の金利は低いとは言え、0.0数 %という金利もついていましたし、デフレで物価が下がっていたので、実質金利はもう少し高い金利となっており、元本保証の定期預金のメリットもありました。
しかし、今のアベノミクスが目指しているところもそうなのですが、今後インフレに注意する必要があります。一般的に預金はインフレには弱い資産といわれています。なぜなら、物価上昇ほどに、預金金利は上がらない場合が多いからです。
わかりやすい例で話しますと、今相続手続きや相続税申告をされるお客さんの保険証書など見る機会も多いのですが、30 ~ 40年以上前に契約された保険金は、せいぜい数百万の場合が多いです、下手すると 50万といったような今では考えられない低い保険金の場合もあります。実際 50万では葬儀代も出ないわけですが、30 ~ 40年前に契約された方の思いとはかけ離れ、インフレにやられて円資産が目減りしてしまったということです。
今後、インフレを考慮した分散投資を考えておく必要があるでしょう。