亡くなった親が認知症、親と疎遠で相続財産の把握ができないときの対策

2021年09月06日

亡くなられた方が認知症だった為、家族に財産について何も知らせておらず、相続が発生した際にどのような遺産がどこにあるのか全く分からないというケースがまれにあります。また、認知症でなくても、相続人と疎遠で何も知らせていないという場合もあります。このような場合、どのようにして財産を調べていけばよいのでしょうか。

財産の把握方法

財産を把握する上で重要になるのは、被相続人の預金通帳や証書、郵便物です。特に通帳であればお金の流れを把握することができるので、見つかった通帳のある銀行以外にお金を移していればその銀行で取引を確認したり、株の配当金が入っていれば、株式を持っていたことがわかります。郵便物も証券会社などから定期的に届いていたりするので、郵便物が残っている場合には確認するようにしてください。

不動産については、固定資産税の通知書などが届いていれば把握できますが、無くても、市区町村役場で亡くなった方名義の不動産の名寄帳を取得すれば把握することができます。

通帳が見つからず、どこの銀行に口座があるかわからない場合

そもそも、通帳などが見つからず、銀行口座を持っているかわからない場合には、自宅周辺にある銀行に照会をかけたり、郵便物やメールなどに銀行からの案内が何か届いていた場合には、その銀行にも問い合わせるなど、地道に調べていくしかありません。株式の所在については、証券保管振替機構(通称、ほふり)にて情報開示請求を行うことで、どこの証券会社と取引していたかを調べることができますので、覚えておくと良いでしょう。

 

財産把握に困っていて、何から進めれば良いかわからない場合には、一度専門家にご相談ください。