ローンなど相続債務の調査の仕方

2022年03月07日

故人が借金をしていたが、その明細がわからない場合、どこでどのように調べればよいのでしょうか?

①まずは郵便物・保管物を調べる

債権者からの郵便物がないか、借金の返済予定表などが保管されていないか、調べましょう

②通帳の入出金履歴を確認する

通帳から毎月ローンの返済がされていないか、口振での引き落としがないかを調べる

③信用情報機関に問合せする

・JICC(日本信用情報機構)

消費者金融やクレジット会社のローン、キャッシングなどの信用情報が調査できます

請求できる方:配偶者又は2親等以内の血族の方

必要書類:請求者の本人確認書類、法定相続人とわかる戸籍謄本など、開示対象者の除籍謄本など

費用:郵送請求の場合 手数料1000円

・CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)

クレジット会社のローン、キャッシングなどの信用情報調査が可能

請求できる方 配偶者、子供を除く法定相続人

必要書類:請求者の本人確認書類、法定相続人とわかる戸籍謄本など、開示対象者の除籍謄本など

費用:郵送請求手数料1000円

・KSC(全国銀行個人信用情報センター)

銀行でのローン、キャッシングなどの信用情報調査が可能

請求できる方:法定相続人は開示請求できる

必要書類:請求者の本人確認書類、法定相続人とわかる戸籍謄本など、開示対象者の除籍謄本など

費用:郵送請求手数料1000円

④個人間の貸し借り

金銭消費貸借契約書などの借用証などを残していないとわかりません。

債務調査は予想外に時間がかかるので、期限のある相続放棄の3か月に間に合わせるには、死亡後、急ぎ手続きを進めるか、債務の可能性のある故人の場合は生前にある程度調べておく必要があります。