祖父母が法定相続人になる事例

2014年08月25日

両親が若くして亡くなった場合など、まれに祖父母が相続人となる場合があります。先日の相談で、両親が既に亡くなっている 3兄弟の長男(40代)が亡くなり、その次男・3男の方が相談に来られました。ご長男は結婚し奥さんはいましたが、子供はいませんでした。戸籍を見せていただきながら相続人のことを聞いていると、まだ 95歳の祖母が生きていることがわかりました。

さて、相続人はどうなるでしょうか? 亡くなった長男のご兄弟は長男の奥さんと自分たち兄弟が相続人と思って相談に来られました。第 1順位の子供がおらず第 2順位の親もいないので、第 3順位の兄弟が相続人と考えても不思議ではありません。

回答は、長男の奥さんと祖母が相続人となります。 父か母のいづれかがいる場合は、祖父母がいても相続人は、配偶者と父(もしくは母)となります。しかし、両親が亡くなっており、祖父母が生存している場合は、代襲相続とは呼びませんが、相続人は直系尊属の祖父母になり、第 3順位の兄弟にはいきません。