お盆を迎え、家族で終活について話してみませんか

2021年08月02日

お盆が近づいてきました。お墓参りでご先祖様をお迎えし、離れて暮らす家族が集う機会ですね。ご先祖様に手を合わせるとともに、家族で懐かしい思い出を振り返り、将来について話し合う方もいらっしゃることと思います。

『家族の意見が、自分と同じとは限らない』

「子供に迷惑をかけたくない」とおっしゃる方がいます。長年寝たきりの親を自宅で介護し、認知症が進んだ末に施設へ預ける経験をされた為、自身の老後について、先の言葉を述べられました。

親の遺産をアテにする子供、自身の介護やスムーズな相続を子供に期待する親、いずれもアテにしない親子と、様々な家族関係があります。しかし親子または子供同士で、相続や介護について話をする機会は少ないものです。

親から固定資産の課税明細書をみせてもらったり、「老人ホームのお世話になる時に備えて、蓄えている」といった話を聞くと、子供の立場では親の老後がぐっと迫ってきます。他方親の立場においても、介護やいざという時の延命治療の有無、葬儀、相続について自身の希望を整理すると、子供に伝えておきたいことが幾つも浮かぶものです。とりわけ、お墓をはじめ各種不動産の継承者問題は、次の世代への引継ぎが欠かせません。

相続について家族で話し合いをする際には『家族の意見が、自分と同じとは限らない』ということを心にとめておきましょう。意見が一致しないことは珍しくありませんが、だからこそ少しずつ自分の考えを伝えていくこと、互いに心を開いて話し合う、こんなことから終活をはじめてみませんか。