遺産分割協議

相続税申告 ~ 申告期限まで分割協議がまとまらない場合のデメリット ②

申告期限までに分割協議がまとまらない場合のデメリットは、前回説明した税金以外にも発生します。 金融機関の預貯金や株式・投資信託などの金融資産が凍結されたままで、解約手続きが進められません。そのため、相続税の納税資金を自己…

相続税申告 ~ 申告期限までに分割協議がまとまらない場合のデメリット ①

申告期限までに分割協議がまとまらない場合、相続税申告においては民法の法定相続分で相続人が財産を取得したとして相続税を計算し、納税をしなければなりません。この場合、下記の相続税を軽減する制度を使えなくなるので、注意が必要で…

再婚した親が亡くなった場合の相続はどうなるか?

母と離婚した父が再婚した場合、父が亡くなり相続になるとどうなるのでしょうか? もともと子供は長男と長女の 2名で、再婚相手との子供はないというケースで考えてみます。このケースでは、将来父が亡くなった場合の法定相続人は、再…

株・外貨等のリスク資産の遺産分割に注意!

米国大統領選挙がトランプ勝利となり、世界経済の先行き不安から本日 11月 9日の市場は大きく動き、株安・ドル安(円高)となっています。当面、リスク資産は不安定な状況が続き、乱高下する状況がしばらく続くのではと思われます。…

間違って理解されていた法定相続分

以前、相談に来られた方の事例です。 全体の相続財産が約 6,000万あり、相続人は奥さんと子供 2名でした。財産の内訳は半分の約 3,000万が不動産、あとの残りが預貯金などの金融資産でした。 遺産分割はどうされるのか聞…

長男が受け取った親の生命保険金は兄弟で遺産分割できますか?

父親が契約者・被保険者、死亡保険受取人が長男となっている保険契約で、長男が受け取った保険金はほかの預貯金や自宅不動産に加えて、兄弟姉妹で遺産分割をできるでしょうか? 結論は、受け取った生命保険金は長男の固有の財産となるの…

遺産分割 ~ 分割協議がまとまらない場合の税制上のデメリット

相続人間で遺産分割協議がまとまらないと、下記のような税制上のデメリットがあります。 1. 配偶者の税額軽減 この制度は、被相続人の配偶者が遺産分割において、遺産 1億 6千万もしくは配偶者の法定相続分のうち、どちらか多い…

遺産分割 ~ 不動産を分割するための4つの方法

相続財産の遺産分割で、もっとも難しいのは不動産ではないでしょうか。 その理由として「① 遺産分割をするための基準となる価額が複数以上ある」「② 相続人によって損得の見方が違う」からです。 ① の不動産価額については、市町…

遺産分割 ~ 祖父より同居の長男が先に亡くなり、もめる

自宅ほか、複数の不動産を保有している祖父は、長男夫婦・孫 2人と暮らしていました。祖父の相続財産は特に自宅の評価額が高く、生前から祖父は自宅を長男夫婦に相続すると口頭で話しており、長女と次女も了解していました。 ところが…

遺産分割協議成立後に認知による新たな相続人が発生した場合

一旦遺産分割協議が成立した後に、認知によって新たな相続人が発生し、その方が遺産分割を請求してきたとしても、すでに成立した遺産分割協議は有効のままとなります。新たな相続人は、他の相続人に対して分割方法についての見直し要求は…