相続税申告

相続税申告~相続財産で差し引けるマイナス財産

<借入金、連帯保証債務>  銀行の場合、残高証明を取れば、借入金も判明しますが、個人間での借入れについては証拠となる資料、金銭消費貸借契約書などがないと分かりません。最も大変なのが保証債務で、故人が連帯保証人となっていた…

相続税申告~相続税申告で漏れやすいプラス財産

<被保険者が故人以外の生命保険> 被保険者が故人でなくても、契約内容によっては相続財産に含まれる生命保険があります。重要なのは、「契約者」「被保険者」「受取人」が誰の名義になっているかという点です。申告から漏れやすいのは…

相続税申告~相続財産には何があるか①

当協会に相続手続きをお申し込みいただきますと、まず初めに亡くなられた方がどのような財産をお持ちだったかということをチェックリストに基づいて確認していきます。財産とは、下記のような項目です。ご自身で手続きされる場合も、チェ…

相続税申告~債務となる葬儀費用・お布施とは?

葬儀費用や住職へのお布施の支払いは、生前に確定していた支払いでなく、相続後に葬儀社や住職に遺族が支払う費用なので、本来相続税申告上の債務とはならないはずです。しかし、人が亡くなったことで発生し、相続財産から支払われる事も…

相続税申告 ~ 申告期限までに分割協議がまとまらない場合のデメリット ①

申告期限までに分割協議がまとまらない場合、相続税申告においては民法の法定相続分で相続人が財産を取得したとして相続税を計算し、納税をしなければなりません。この場合、下記の相続税を軽減する制度を使えなくなるので、注意が必要で…

相続税申告 ~ 相続税調査で問題となる名義預金とは?

例えば、預金名義が亡くなった父親名義でなく子供名義だが、実質的に父親が管理していた預金は名義預金と呼ばれ、父親の相続財産となり、課税されます。その他に、父親から子供名義の通帳にお金を移動しただけで、実質的に贈与が成立して…

相続時、非課税財産の墓地・仏壇の未払いがあっても、相続税の債務とならず!

夫が亡くなり、相続税申告の依頼をされた相続人の奥さんが、相続税申告の債務資料として、墓地と仏壇の領収書を持ってきました。支払日を見てみると、相続後の日付になっていました。 話を聞いてみると、亡くなる前に墓地や仏壇などの非…

相続税申告 ~ ③ 専業主婦に多額の預金があると名義預金とみなされる

専業主婦の妻が、夫から生活費をもらい、長年余ったお金を貯め数千万の貯蓄があったとします。このような場合でも相続税の税務調査で、名義預金とみなされる場合があるので、注意が必要です。 税務上、名義預金を判断するうえで、資金の…

相続税申告 ~ ② 名義預金か贈与か

名義預金とみなされず、贈与とみなされるには、どうすればよいかについて説明します。 贈与契約書があるかどうか 民法上は、あげます、もらいますという両者の意思表示があれば贈与は成立するといわれていますが、証拠づくりのためには…

遺産分割 ~ 分割協議がまとまらない場合の税制上のデメリット

相続人間で遺産分割協議がまとまらないと、下記のような税制上のデメリットがあります。 1. 配偶者の税額軽減 この制度は、被相続人の配偶者が遺産分割において、遺産 1億 6千万もしくは配偶者の法定相続分のうち、どちらか多い…