相続ワンポイントメモ

相続時、名義預金の解約手続きについては、なにもしなくてもよいか?

被相続人が生前自らの資金で、子や孫の名義で預金をしたり金融資産を準備してあげるケースが見られます。その場合、名義が子や孫になっていても、税務上は出どころが被相続人のサイフからなら、被相続人 Aさんの相続財産として相続税の…

民事信託 ④ ~「任意後見契約や遺言」と「信託契約」の違い

もしご自身が認知症になったとしたら、その状態が長らく続くと考えられます。その間、ご自分の財産はどうされたいですか、あるいはどうしてほしいですか。今のうちに、ご自身の財産の未来を想像してみてはいかがでしょうか。 遺言を書い…

農地を相続した場合、農業委員会への届出を忘れずに!

生前に農地を家族や他人に贈与したり売却し、農地のまま所有権移転をする場合、農業委員会(市町村に組織されている)の許可を受ける必要があります。しかし、農地を相続した場合は、法務局にて所有権移転の登記手続きをする必要がありま…

民事信託 ③ ~ 認知症対策での活用

先日、複数の農地について売買契約が成立しました。企業が買主となり、農地としてではなく工場誘致が目的です。そのうち 1筆を所有する地主の方が、かなりご高齢でした。 ところが、売買契約は無事済ませたものの、実際の引き渡し並び…

不動産の「登記識別情報通知」とは?

「登記識別情報通知」とは、いわゆる権利証(登記済証)に代わるもので、大変重要なものです。権利登記をした際に、登記権利者に発行されるおよそ A4サイズ 1枚に、目隠しシールが貼ってあります。 その中身は、数字・ローマ字等を…

確定申告 ~ 住宅資金贈与は 3月 15日まで確定申告(期限後は対象外となる)

親や祖父母からの 20歳以上の子・孫への住宅資金の贈与は一定の要件を満たした場合、贈与した年により決められた所定の額が非課税となります。 平成 27年中に契約した住宅資金贈与の非課税額 1,000万(省エネ、免震等の証明…

確定申告 ~ 医療費控除。風邪薬・花粉症薬・トローチ・湿布薬等も対象

確定申告のシーズンとなりましたが、もっとも身近な医療費控除についてまとめてみました。 医療費控除の額 医療費控除は昨年 1年間で支払った医療費が 10万を超えた額が所得控除の対象となります(所得 200万以上の人)。所得…

民事信託 ② ~ 信託の特徴

信託は、財産を受託者に移転させ、管理するための制度です。財産の名義は、委託者から受託者へ変更します。 ただし、移転するのはあくまで財産の名義であって、財産権等の権利主体は受益者(兼委託者)に残ります。ここが大きな特徴です…

相続手続の期限は?

相続後にやるべき手続で、期限が決められている代表的な事は下記の通りです。 死亡届の提出 相続後 7日以内 相続放棄 相続後 3ヶ月以内 厳密には、死亡を知ったときから 3ヶ月以内となりますが、相続後、3ヶ月以内に家庭裁判…

民事信託 ① ~ 信託を使った承継の可能性

信託法という法律が平成 18年に改正され、平成 19年より施行されています。この法律に基づき信託契約をつくり実行することで、従来の民法(遺言、後見制度他)のもとで、やれなかった問題を民事信託の活用で解決できるようになりま…